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岩手県議会議員佐藤ケイ子、旅行記



さとうケイ子の北欧レポート

北上市婦協江釣子支部・佐藤ケイ子 記

(はじめに)

 平成12年10月11日から20日までの10日間にわたり、スウェーデン・ノルウェー・デンマーク
の4カ国を訪問する機会を得ましたので、一部を報告させて頂きます。
この研修は岩手県青少年女性課が主催し、県内から各種の女性団体やボランティア活動
をしている人など10名を募集し、旅費の半額(225,000円)補助を受けたものです。
 私は、北上市地域婦人団体協議会江釣子支部の事務局を担当している立場から応募しましたが、
議員活動の研修としても前から行ってみたいと思っていたので、参加できたことに感謝しています。

1.ストックホルム

  • ストックホルム市役所
    ストックホルム市における環境政策について
  • 女性センター(クヴィンノフォールム)
    女性起業家支援などの女性の社会参加支援体制と高校進学支援について
  • レクタンゲン保育所
    労働現場における男女平等と育児休業の対応。児童への男女平等意識の浸透について
  • ホームスティ
    家庭における男女平等と国際交流

2.オスロ

  • ラッケガータ小学校
    創立100年の歴史ある学校での、国際理解を深める取り組みについて
  • ルーセチャン小学校
    創立5年の小中一貫教育。バリアフリーの施設。放課後施設の視察
  • アーケーシバッケン保育所
    パパ休暇の制度と働く親の支援策。保育視察

3.コペンハーゲン

  • 高齢者施設ケアボー
    高齢者施設の運営や入所の状況。高齢者福祉制度について
  • 北シェランド補助器具センター
    県の障害者補助器具センター視察

1.訪問国3カ国の全体的な印象

 クォーター制(男女の比率割当)を導入し、女性の登用割合を半々をにするよう目標値を決めており、 そのこともあって女性の社会参加が進んでいる国々で、この研修の目的である「男女共同参画を推進する」ための 研修地としてはまさに適地でした。
 町並みは中世の建造物をそのまま生かし芸術的で美しい。その中でも、多くの都市に見られるようなホームレスの 姿はまったく見ることがなく、このことから社会保障の確立が、安心して暮らせる社会を築いてることを象徴していた と思オモいます。
また、治安もよく女性だけで行動しても安心して研修が受けられる点もよく、多くの皆さんにお勧めしたい所です。


2.スェーデンでの環境問題の取り組みについて

 ストックホルムの市庁舎(ノーベル賞の祝賀会が行われるホール有り)で市の環境行政を担当していた人から (定年退職し、現在は環境コンサルタント)環境行政システムや取組状況の説明を受けました。
 市民の環境に対する意識も高く、徹底した分別をしていることと、企業にも製造者責任を徹底させていることが すばらしいと思いました。
 ゴミ処理やエネルギーなどで、その時点での世界の最高の方法で処理する義務を法制化しており、取り組んでみて、 もし、うまく行かなかったら、「すぐ変える」など目標に向かって「柔軟・臨機応変」に対応している姿がうかがえました。
地域暖房システムによって大気汚染を減少させていることは興味深く、しかも熱原料が家庭からのゴミを焼却した 熱であったり、下水処理からの熱だったりしたのは、更に感心したのです。
 脱原発を国民投票で決め,原発に頼らないエネルギービジョンを持ち、エネルギー政策を環境政策そのものと とらえて進めていたことは、日本との違いを感じさせられました。


3.スェーデン 女性就業支援センター

 女性の社会的地位を向上・確立させるための20のプロジェクト事業を行なっている女性センターを見学。 コンピューターが確保され,技術指導や独立して新規の事業を行なおうとしている女性起業家を支援しく プロジェクトもありましたが、今後の事業展開が期待されていました。


4.ストックホルムの保育所

 働く親と子を支える保育体制と、幼児期から男女平等意識を育む保育方針が印象的でした。
 ストックホルムの下町の24時間保育を始めた施設を訪問しました。公立保育園に25年勤務した園長先生が、 1月に市から譲り受け10ヶ月、民間保育所としてスタートさせたばかりでした。
 日中のスケジュールは、6:30開園(早番職員1人)、7:30調理師登園、8:00朝食(子・職員)、〜保育〜15:30(早番帰り)、夕方降園(夜間保育開始)。 定員95人で75人入所、1.2才が多いため、市から運営費が多く一応経営は順調とのこと。
 24時間保育は市内ではここ1ヶ所だけで、「必要な人(子)には必要なだけの保育を確保させる」という 園長の信念が貫かれた施設でした。
 そして働く親を援助し、子どもを大事にしながらも、自分の施設に働く者の権利も当然守っていくという姿がありました。
 園長自身が若い頃から男女平等の活動をしてきたと言うだけあって、保育者が子どもに対して「男らしい・女らしい」と固定的な考えを押し付けてはならないということと、職員に対しても平等な対応をしているということでした。
 園長は、「男女平等を進めることは時間がかかるが、小さい時から男女平等を意識することが重要であり,また、頭の中だけでなく生活の中から男女平等を進めなければならない。」とも言っていた。日本ではまだまだ超えなければならない課題が多いことを感じました。


5.ノルウェーの小学校を2校訪問

 ノルウェーでは義務教育が10年間でした。(確か3年位前からと言っていた。) 日本で言えば年長児(6歳)を小学校1年生にしてしまったのです。それは、(端的に言えば)女性の社会参加が進み、保育所が不足したのでその1年生は、学校に行っても机に向かって勉強をするのではなく、保育園や幼稚園での生活と同じように過ごしていました。20人位のクラスの中で、言葉が違ってもコミュニケーションがとれるよう、アシスタントが2人ついていました。
各学校に、学童保育所のような施設が別棟にあり、親が仕事で帰りの遅い子どものために、おやつを食べたり、遊んだりできるようになっていて、働く親を支え、子どもを健やかに育てようとしている姿勢に感心しました。
先生の転勤は原則的にはなく、何か問題があっても先送りするのではなく、このメンバーで徹底的に解決しなければならないのだという雰囲気でした。
 訪問したのは、開校して100年目の古い学校と、5年目の新しい小学校の2校でした。
創立100年目の学校は改築途中でしたが、解体してしまうのではなく、石の文化と学校の歴史を引き継ぎ、物を大事にして新しい時代にも対応していく姿がありました。
 今まで、建物の都合で障害児を受け入れられなかったので、今後は大丈夫だと言っていましたが、既にバリアフリーの対応がされていると思っていた私は、これが現実なんだと認識しました。
この学校では、世界の貧しい子どもたちのために、募金活動をすることにより、国際的な視野を養い、実際に開発途上国にも子どもたちを訪問させたりしていました。また、学校の中にも国籍や顔の色や言葉が違う子が混在しており、人種や個性の違いが当たり前であり、差別をしないで尊重し合う心が育まれるように配慮されているようでした。
 小学校3年生のクラスに入った時、折り紙を見せて大変喜ばれ、「兜かぶと」や「鶴」を作って大騒ぎで交流しました。
開校5年目の小学校に行くと、バリアフリーの設備が整っており、小中一貫教育をしているところでした。
職員室は、学年毎?のチームの部屋になっていて、自由討論から熱心に子どもたちに向かう姿が伺えました。
日本の管理的な職員室の雰囲気とは違うなと思いました。
 7年生(小6)のクラスに入り、22人の生徒の中で8カ国の文化を持つ子どもがいることに驚きながらも、やっぱりここも同じだと認識しました。日本のことは何か知っているかと聞くと、まず「ポケモン」と数人が言いました。
次は「車の輸出」や「広島」という声もありました。放課後の施設(学童)では、柔道を習っている子どもたちもたくさんいました。
言葉や宗教や人種が違っても、障害があっても地域の学校に行く権利と、当然に受け入れる義務がという理念が貫かれていました。子供たちのために必要な、人的増員や施設の整備は当たり前のこととして要求し対処しているようで望ましい姿を感じました。


6.ノルウェーの子育て支援

 3カ国共通して、街中でも電車の中でも、男性が乳母車を押す姿があり、「乳母車は男が押すもの」と思うほど、男性の子育て参加の姿が見られました。
このことは、育児休暇15ヶ月の内、男性も1ヶ月を取得する制度が、家事・育児への男性の参加の基礎になっており、また、休業所得補償も80%?であり、女性の社会参加を確保させている基本でした。
幼稚園(福祉的要素が強く感覚的には保育園だったが、保育園と言えばノルウェーでは託児所のこと)で、市役所児童福祉担当者から自分の育児休暇の経験などを含めて、赤ちゃんの時から子育てに関わることが、家庭責任を持つ意識になると話してもらった。特に議員はパパ休暇を取らないと人気がなくなると言うのには日本との違いを感じました。


7.デンマーク 高齢者施設

 高齢者用の介護付き集合住宅であったが、部屋は家であり廊下は道路であり、職員は個人のお宅に入っていくという自覚で、プライバシーを尊重しながら安心して老後がおくれるシステムでした。
また、年金の少ない人でも個人への生活保障がしっかり確保されていて、施設に入ることへの経済的な不安がないとのことでした。
デンマークは中世からの美しい建物がそのまま残っており,それをバリヤフリーに金をかけて改修するより、高齢者住宅を提供し移ってもらう方が全体のためであることが浸透している国だと認識しました。


8.デンマーク 補助器具センター

 車椅子をはじめ、椅子やベット・食器など障害に合わせた器具が数多く展示されていたが、これほど多いのかと驚きました。
 14の県毎に補助器具センターがあり、市町村と連携して必要な人に提供しているとのことでした。



(おわりに)

 元気に成田空港に到着し、何気なく雑誌を買いました。その中には、子育てに参加しない夫を責める妻の嘆きと、また、長時間労働の上にサービス残業で過労死さえ心配な状況の中で、とても子育てに参加できない実態が掲載されていました。この日本の現実に、情けないやら怒りに似たような感情を抱いてしまいました。

 そして、児童虐待の事件が報道されるたびに、社会の歪みが子供たちの成長に反映されていることに対して、社会全体で、男女が共に家庭や子供に責任を持てるような体制作りが必要と痛感させられました。




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